ホームページは一度作って終わりではなく、事業やユーザー環境の変化に合わせて見直していく必要があります。
しかし「どれくらいの頻度でリニューアルすべきなのか」「今がそのタイミングなのか」は判断が難しいものです。
本記事では、ホームページの一般的なリニューアル頻度や、リニューアルを検討すべき判断基準、具体的な進め方までを分かりやすく解説します。
目次
ホームページは作ってから何年でリニューアルすればいい?
一般的に、ホームページのリニューアル目安は5年程度と言われています。
ホームページの目的によっても異なっており、BtoC企業は「3~5年」、BtoB企業は「5~7年」、採用サイトは「毎年」とも言われています。
BtoC企業のホームページリニューアル周期が3~5年と言われる理由
BtoC向けホームページは、一般消費者の感覚やトレンドの影響を強く受けるため、比較的短いスパンでのリニューアルが必要になります。
デザイン・UIトレンドの変化が早い
BtoCサイトは、サイトのコンテンツ内容よりも「見た目の印象」「操作のしやすさ」「今っぽさ」が購買行動に直結します。
デザインが古いだけで「不安」「使いづらそう」と感じられ、離脱されやすくなります。
競合が頻繁に改善してくる
ECサイトやサービスサイトでは、「UI改善」「導線変更」「表現・コピーの刷新」などが頻繁に行われるため、3~5年放置すると競合に見劣りしやすいです。
スマホ利用・技術変化の影響を受けやすい
BtoCのホームページはスマートフォンで閲覧されている比率が高く、「表示速度」「タップ操作」「アニメーション」などの体験品質が重要なため、技術的にも短いスパンでの見直しが求められます。
以上より、3~5年が現実的なリニューアル周期とされています。
BtoB企業のホームページリニューアル周期が5~7年と言われる理由
BtoBサイトは、BtoCに比べて判断基準が見た目よりも合理的・情報重視なため、リニューアル頻度はやや長くなります。
デザインより「信頼性・情報量」が重視される
BtoBサイトでは、実績や会社の信頼性等が重要であり、多少デザインが古くても即離脱にはつながりにくい傾向があります。
商材・事業内容が頻繁に変わらない
BtoBの場合、事業やサービスの“骨格”が長期間変わらないケースが多く、それによりBtoCのサービスよりもホームページのリニューアル頻度が低くてもあまり影響がありません。
検討期間が長く、即時CVが目的ではない
BtoBの場合、サービスを利用するにあたって情報収集し、他社と比較して検討する場合が多く、プロセスが長くBtoCほど「一瞬の印象」で成果が決まらないのも特徴です。
以上により、BtoCの企業ホームページは5~7年程度のリニューアル周期でもあまり問題になりにくいとされています。
採用サイトが毎年リニューアルした方がいい理由
採用サイトは、BtoC・BtoBとは性質が大きく異なります。
ターゲット(求職者)が毎年変わる
新卒・中途ともに、世代・価値観・情報収集手段が毎年のように変化します。
特に新卒は1年違うだけで感覚が大きく異なるため、情報の鮮度が非常に重要です。
情報の「賞味期限」が短い
採用サイトには、社員インタビューや募集要項など、「今の会社」を伝える情報が多く含まれます。
これらは時間が経つと実態とずれ、古い印象を与える可能性が高くなります。
採用は「感情」で決まる要素が大きい
採用サイトは掲載されている情報だけでなく、雰囲気やストーリーが応募の決め手になることが多く、デザインや表現の古さ=企業文化が古そうという印象につながりやすいです。
そのため、毎年の情報更新+軽微なリニューアルが推奨されています。
ただ…年数で決めるものではない
ホームページの種類によってリニューアル年数の目安を説明しましたが、年数だけで決めるものではありません。
次に紹介するポイントも踏まえて総合的に判断することが重要です。
特にリニューアルが必要なホームページ
スマートフォン対応できていない
PCよりスマートフォンでの閲覧者が多い

引用:総務省|令和7年版 情報通信白書|データ集 – インターネット利用端末の種類(個人)
近年、個人のインターネット利用機器について、74.4%がスマートフォンというデータがあるように、多くのユーザーがPCからではなくスマートフォンでホームページを閲覧しています。
しかし、古いホームページの中にはスマートフォンで見た時にPCでの表示をそのまま小さくしただけになっているものも少なくありません。
スマートフォンで閲覧した際にホームページが見づらい状態では、ユーザーは内容を読む前にストレスを感じ、すぐに離脱してしまいます。
特に初回訪問のユーザーほど、使いにくい=信頼できないホームページと判断しがちです。
SEOの観点でもスマートフォン対応は必須
Googleは「モバイルファーストインデックス」を採用しており、スマートフォン表示されているかを評価基準の中心としています。
そのため、スマホ非対応のサイトは検索順位が上がりにくく、せっかく良いコンテンツがあっても見てもらえない可能性があります。
さらに、スマホ対応が不十分なサイトでは、問い合わせフォームが入力しづらかったり、電話をかけづらいといった理由で、機会損失につながるケースも少なくありません。
現在のユーザー環境やSEOを考えると、スマートフォン対応されていないホームページは、部分的な修正ではなくリニューアルによる根本的な改善を早めに検討すべきと言えるでしょう。
使用しているCMSが古い・使えなくなる
CMS(コンテンツ管理システム)を使って構築されたホームページの場合、CMS本体やテーマ、プラグインのバージョンが古いまま運用されているケースは少なくありません。
また有料のCMSを利用している場合でも、メーカーによるサポート期限が決まっていたり、上位バージョンへの有料移行が前提となっているケースも多く、サポート終了後も旧バージョンを使い続けていることもあるかと思います。
その結果、表示崩れがフォーム等の不具合、最新ブラウザ・スマートフォン環境に対応していないといった問題が発生しやすくなります。
特にCMS本体が古いままの場合、脆弱性が放置され、改ざんや情報漏えいにつながるリスクが高まります。
また、有料CMS特有の課題として、
- 最新版へアップデートするとデザインやテンプレートが使えなくなる
- カスタマイズ部分が多く、バージョンアップの影響範囲が大きい
- 保守費用やライセンス費用が年々増加している
といった理由から、単純なアップデートでは対応できないケースも少なくありません。
このような場合は無理に延命対応を続けるよりも、最新のCMS環境を前提に、設計や構成から見直すホームページの再構築を含めたリニューアルを行う方が、結果的に安全性・保守性・運用効率の面でメリットが大きくなります。
「更新できない」「誰も仕組みを把握していない」「保守コストがかかりすぎている」といった状態になっているホームページは、見た目以上に内部が老朽化している可能性が高いため、CMSの見直しも含めたリニューアルを検討することが重要です。
こんなホームページはリニューアルを検討してもいいかも
デザインが古い・見づらい
ホームページのデザインは、企業の第一印象を大きく左右します。
特に初めて訪れるユーザーにとっては、数秒の見た目の印象だけで「信頼できそうか」「この会社に問い合わせても大丈夫か」を判断されることも少なくありません。
数年前のデザインのままではマイナスイメージにつながる可能性があり、実際のサービスや実績が優れていても、デザインが原因で評価されにくくなることもあります。
また、「古いデザイン」は単に見た目の問題だけではありません。
- 文字サイズや行間が読みづらい
- 情報が詰め込みすぎて整理されていない
- どこをクリックすればよいか分かりにくい
など、ユーザーにとって使いづらい構造になっているケースも多く、結果として離脱率の上昇や問い合わせ数の減少につながります。
競合他社のホームページと比較した際に、自社だけデザインが古く感じる場合は、単なる装飾変更ではなく、デザインと情報設計を含めたリニューアルを検討する良いタイミングと言えるでしょう。
掲載されている情報が古い・乱雑
ホームページを長く運用し情報をたくさん更新した結果、古い情報が残ったままだったり、整理されていない状態になっていませんか?
例えば、サービス内容や料金が現状と合っていなかったり、すでに提供していないサービスのページが残っていたりすると、ユーザーに混乱や不信感を与えてしまいます。
特にBtoBサイトでは、「情報が古い=現在もきちんと運営されているのか不安」と感じられる要因にもなります。
また、長年の運用の中でページを追加し続けた結果、不要なページが増えすぎていたり、どのページを見ればよいのか分かりにくいといった状態に陥っていることも少なくありません。
このような構成では、ユーザーが求める情報にたどり着く前に離脱してしまう可能性が高まります。
リニューアルを機に現状を整理し、情報の取捨選択やサイト構成・ページ階層の見直し、ユーザー導線の最適化を行うことで、「伝えたい情報を、必要な人に、分かりやすく届ける」ホームページへ改善できます。
結果として、問い合わせや資料請求などのコンバージョンにつながりやすくなり、ホームページを営業や広報の成果につながるツールとして活用できるようになるでしょう。
更新・運用の手間を減らしたい
ホームページの更新を制作会社や外部に全て依頼している場合、思った以上の手間やコストがかかっていることがあります。
テキストの修正が画像の差し替えなど、軽微な更新だとしても依頼が必要となり、見積りや確認作業にある程度の時間が必要なため、「急ぎで対応したい内容」がすぐに反映できなかったりすることも多いです。
その結果、更新頻度が下がり情報が古いまま放置されてしまうケースも少なくありません。
また外部依存の状態が続くと、運用コストが増えるだけでなく、担当者が変わるたびに説明や引き継ぎが必要だったり、契約内容によっては柔軟な対応が難しいといった問題も生じやすくなります。
特に、更新内容が定型化しているにもかかわらず毎回外注している場合、本来不要なコストを払い続けている可能性もあります。
リニューアルを機に、ホームページ制作に詳しくないメンバーでも更新しやすいCMSを導入することで、外部に依存しすぎない効率的な運用体制を整えることができます。
結果として更新スピードの向上やコスト削減につながり、ホームページをよりタイムリーで効果的な情報発信の場として活用できるようになるでしょう。
会社のリブランディングをしたい
事業内容の変更やサービス領域の拡大、ターゲット層の見直しなど、会社としての方向性が変わった場合、ホームページもそれに合わせて見直すことが重要です。
ホームページは、企業の考え方や価値観を最も分かりやすく伝える接点の一つであり、リブランディングにおいて中心的な役割を担います。
例えば、提供するサービスは進化しているにもかかわらず、ホームページの内容や表現が以前のままでは、「何をしている会社なのか分かりにくい」「実態とイメージが合っていない」といったズレが生じてしまいます。
また、企業イメージを刷新したいと考えている場合、部分的なデザイン変更や文章修正だけでは十分な効果が得られないことも少なくありません。
ロゴや配色、写真のトーン、コピーの言葉選びなどがバラバラな状態では、企業としてのメッセージが伝わりにくく、ブランディングの一貫性を保つことが難しくなります。
ホームページのリニューアルでは、企業として「何を大切にしているのか」「どんな価値を提供しているのか」を改めて整理し、それをデザインやコピー、情報構成に一貫して反映させることが可能です。
視覚的な印象とメッセージを統一することで、企業の方向性や強みがより明確に伝わるようになります。
リブランディングを本格的に進めたいタイミングこそ、ホームページ全体を見直す絶好の機会と言えるでしょう。
まとめ
ホームページのリニューアル頻度は年数の目安が語られることが多いですが、本質的には「何年経ったか」よりも「今の事業・ユーザー環境・運用体制に合っているか」が重要です。
スマートフォン対応が不十分だったり、CMSが老朽化して更新や保守に支障が出ていたり、デザインや情報が現状と乖離している状態では、ホームページ本来の役割である「信頼獲得」「問い合わせ・応募への導線」として十分に機能しているとは言えません。
また、更新のたびに外部へ依頼が必要で運用コストやスピードに課題を感じている場合や、事業の方向性・ブランドイメージが変化しているにもかかわらず、ホームページだけが過去のままになっている場合も、リニューアルを検討すべき明確なサインと言えるでしょう。
ホームページのリニューアルは、単なる見た目の刷新や流行への対応ではなく、「今の会社を、正しく、分かりやすく伝えるための再設計」 です。
現状の課題を整理し、目的や役割を明確にしたうえで取り組むことで、営業・採用・ブランディングにしっかり貢献するホームページへと生まれ変わります。
「最近、ホームページが成果につながっていない」
「更新や管理が負担になっている」
「今の会社の姿とズレを感じる」
このように感じたタイミングこそが、年数に関係なく、ホームページリニューアルを検討する最適なタイミングと言えるでしょう。
書かれた内容に心当たりがあったり、自社は大丈夫かな…?と不安になった場合は、一度フォイスにご相談ください!リニューアルのタイミングとして最適なのか、ホームページの状況を確認させていただいた上で、最適な提案をさせていただきます!
大学でメディアデザインを学び、デザイナー・フロントエンジニアの二刀流として制作に携わること15年。お客様の目線に立ち、情報を伝えられるデザイン、更新がしやすい作りをモットーにしております。

